人生のさまざまなシーンで求められるのは
体力でも知力でもなく精神力である。

精神力がすべての原動力であることは
間違いない。
類稀な精神力を培いたいと思っているのは
私だけではないはず。

ではその精神力を強くするにはどうしたらいいいのか。
いや、まずはどうしたらいいのかではなく、
どうあったらいいのかに言い換えることが必要である。

人生で大切なことは「物事は本来はどうあったらいいのか」に集約される。
「なる」ではなく「ある」なのだ。

ありかたですべてが変わる。
肝心なものは私たちの内側にあるのである。
精神力は今ここで強くすることができるのだ。

元来、人間はそれぞれ強い精神力をもっているのである。
ただ自分のありかたをないがしろにしているがために
精神力を無駄なことに使ってしまっているのだ。

じゃ、どんなありかたであればいいのか。
それは嘘、偽りなく、本当の自分をさらけだして
生きるということである。

とことん本当の自分自身で生きれば
精神力などいくらでも強くなるのである。

努力、がんばることなど、そんなことは
考えなくてもいい。
精神力が強くなるというより、強い精神を
取り戻すといったらいいかもしれない。

本当の自分自身で生きれば直感も抜群に冴え、
知恵もどんどん湧いてきて、いろんなことが
うまくいくようになるのだ。

意識して自分の本当のありかたにフォーカスすればするほど
ストレスもなくなり、気分が楽になっていく。

本当の精神力の強さというのは自分自身に正直であることなのだ。
自分の精神力の強さは他と量ることではない。
自分自身にどれだけフォーカスをあてているのかが
問題なのである。

自分はどうあったらいいのか。
本当はどうあったら自分は最高の自分であるのかに
常にフォーカスすることが精神力の強さに
繋がるのである。

何かになるのではなく、自分のありかたに
注意して生きることが私たちの根本の生き方を
大きく変える原因をつくるのだ。

自分の意志をはっきりもつこと以上に
精神力を強くすることはないのだ。

常に意識的に自分自身を尊重して生きていくのだ。
自分自身に立ち返らないと人生は苦しいものになっていく。

いつの日か、数年後か、明日にか
精神力は強くなるということではない。

精神力は今この瞬間に強くなることが可能なのだ。
すべては今この瞬間に変化する。

自分自身を見つめることがどんなに素晴らしいものなのか。
それは喜びと至福への唯一のゲートなのだから。

決して他人や何物かは自分の精神力を強くすることはできない。
自分自身の偉大さに気づいたときに精神は不動のものになる。

精神力の源は自分のありかたを正常な位置に
戻すことである。

私たちは生まれたときは自分の立ち位置が正常だった。
しかし育っていくにしたがって、それがどんどんずれていって
いつのまにか、自分自身を見失ってしまった。

精神力の強さは自分自身の基準に戻っていくことに
比例する。
自分自身の基準にしたがって生きていくことが
無限の生きる活力を生み出すことができる。

精神力の強さは、ひたすら自分にフォーカスすることに
注意と集中をしていくことにあるのだ。